新任のごあいさつ
「 魅力ある岸和田高校をめざして 」
令和4年5月1日、久し振りに母校の同窓生が一堂に会することが出来ました。楽しみにしている懇親会は残念ながら自粛せざるを得ませんでしたが、河野仁氏のご講演を目的に、あるいは元気な同級生の顔だけでも見よう(安否確認)と予測していたよりも沢山の同窓生が集まってくれました。
活動報告や決算報告等が丁寧過ぎるとの指摘も頂きましたが、予定時刻を30分程オーバーして無事終了しました。

私はこの1年間、昨年お約束しました同窓会の目的の一つでもある「母校の発展に寄与」のために「グローバルリーダー育成支援基金」の更なる充実を目指し「ふるさと納税制度」を活用出来ないか奔走して参りました。「隗より始めよ」で泉佐野市に働きかけ、「グローバル人材育成支援プロジェクト」を創設してもらいました。大阪府内所在の高等学校などが教育活動の一環として実施する短期留学に参加する泉佐野市在住の生徒の保護者に対して、その費用を10万円を上限として支援してもらえるようになりました。
泉佐野市以外の堺以南8市4町の首長にはこのことを報告し、同じ様な制度を創ることを進言しておきました。「短期留学する生徒の中で泉佐野市民は10万円の支援金がもらえるのに、もらえない自治体があったら首長の評判悪なるで」との言葉を添えて。当初、寄附者の意志があれば直接岸高にキックバックすることを要望しましたが、認められませんでした。その時、総務省と裁判までして泉佐野市の主張を認めさせた猛者職員が、「大阪府であればキックバックできるかも」とのサジェッションを頂きましたので、府の教育庁に働きかけることにしました。結果として、現在実施している「大阪教育ゆめ基金」の寄附目的の①「大阪の教育力の向上」に、②「府立学校や府立図書館等の教育機関が実施する取組みの支援」が追加されました。
使途を指定した寄附の流れは、①岸高が令和4年夏頃までに令和5年度に実施する事業計画書を所管課へ申請・協議→②寄附の募集開始→③令和4年12月までに寄附の目標達成→④達成された目標額を財源として令和5年2月に予算計上→⑤議会承認後、令和5年度事業実施→⑥完了報告、となります。9市4町と大阪府で制度が制定されたら、この後は同窓会や保護者会の出番となります。目標額達成の為に寄附集めをしなければなりません。個人では税額控除、企業では損金控除が出来るものの、2,000円の負担や返礼品は受け取ることができません。皆様のご支援で「魅力ある岸和田高校」にしようではありませんか。
同窓会会長
新田谷 修司(高21)
退任のごあいさつ
岸高同窓会開催も決まりホッとしていたのもつかの間、副会長の佐野さんから携帯が鳴った。「会長、総会の年ですが・・・。」 いやな予感が的中。あらゆる会で突然の中止、中止に明けくれた一年でした。ポスターを貼り、参加を希望して下さった多くの会員皆様にはお詫びと感謝を申し上げます。
文野前会長から期待を持って託された岸高同窓会の目的①会員相互の親睦をはかること、②母校の発展に寄与すること、どちらも3年間の前半はともかく、後半は不完全燃焼であったと反省しております。グローバル人材育成支援につきましても、プロフラム実施に至りませんでした。生徒達も残念だったと思いますが、次からは国内でも出来るプログラムに工夫し変えて、それを支援していくのが本筋と考えています。又、黎明ゴルフ会も来年は例年通りの形ではなくてもアイデアを集め実施継続していかなければ、何年も中止をくり返せないと思っています。

そんな中、ほほえましいこともありました。文理課題研究というプログラムの中で、岸和田名産「彩誉人参」を使って産業振興に寄与しようという4人グループが訪ねて来ました。翌年もその志を継いで新メンバーが何度かうちの工場の岸高OBと共に試作を繰り返し2年かけて完成。同窓会総会の席上先輩方にご披露するとはりきっていたのです。
多くの事が新型コロナ禍の中で中止を余儀なくされましたが、学ばされたことも多くありました。そして何と言っても何一つわからず会長となった私に岸高同窓会のことを親切丁寧に教え支えて下さった同窓会の皆さん、岸高の先生方には感謝の気持ちで一杯です。次の会長には同じ21回卒の新田谷修司君を迎えます。彼は幼稚園からの同級生で、泉佐野市長として改革にリーダーシップを発揮してきました。副会長の2年間の経験を生かし岸高同窓会長として大いに力を発揮してくれるものと確信しております。皆様方にはより強力なご支援ご協力をお願い致します。私も今回を機に母校岸和田高校のため命続く限りご恩返しをしたいと考えております。3年間ありがとうございました。
高21回 向井 新