万葉文化講座 実施報告

万葉文化講座

第 16回(2021年度) 実施報告

2021年11月6日(土)総勢23名の参加で第16回万葉文化講座が開かれました。昨年と同様、母校のセミナーハウスの講義室をお借りしての講義形式での講座で、後半冷泉家の作法・形式に従って披講(和歌を節をつけて朗吟)してくださいました。

講 師:樋口百合子先生(高20回)奈良女子大学 古代学センター研究員 博士 文学
テーマ:『雅びな和歌の世界へようこそ -冷泉家の披講-』
場 所:岸高グランド内セミナーハウス1階
時 間:午後1時~3時

現代短歌の前衛三雄とされる塚本邦雄、岡井隆、寺山修司の3人の短歌と経歴の説明から始まり、太陽暦と太陰暦とのうるう年、うるう月の説明。そして万葉集の四季折々の代表作を掲げて説明されました。太陰暦を知ることにより、万葉人がどのように四季を感じ、どういった季節観で生活していたのかをそれぞれの和歌からうかがい知ることができる。中国の季節観(断続的季節観)と万葉人の季節観(継続的季節観)の違いを自覚することで万葉集をより深く味わうことができるようです。

 

今回の講義は万葉人または当時の日本人を取り巻く環境、特に四季を深く考えさせられる内容で難しく感じられました。

教室内に披講される先生の歌声が心地良く響きました。

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過去の実施報告

第15回
2020年度
開催日:11月9日(土)
開催内容:「万葉の恋 びっくりどっきり・万葉の男と女」良時代の古い時に現代と変わらず男女間の想いのさまを人々が歌にして読んでいたことを学びました。
 
第14回
2019年度
開催日:11月9日(土)
開催内容:「令和のふるさとを訪ねませんか」と題して、令和にゆかりが深い建物(蘭亭)がある「北山緑化植物園」を訪ねました。
 
第13回
2018年度
開催日:2018年11月4日(土)
開催内容:「万葉と万葉集」と題して、晩秋の吉野をめぐりました。
 
第12回
2017年度
開催日:2017年11月5日(土)
開催内容:天平の一時期、首都となった恭仁京跡(木津川市)を訪ねました。

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