19期生 学年同窓会報告
高19回・幹事 田中 知
やっとこさ集まることが出来ました。2023年７月１日、岸高19期生（昭和42年卒）の同期会が大阪難波のホテルで４年ぶりに開催されました。
当初は2020年４月に開催予定で準備を進めていて既に送付していた開催案内に対して７６名の参加申し込みが届いていました。しかし、思ってもみなかった新型コロナの流行で想像以上に大きな影響を受けることとなり、その感染拡大状況の酷さから直前の３月初めにやむなく中止の決定をして、急遽出席予定者に連絡をしました。その後は、翌年も、翌々年も開催の目処が立たず、安心して集まれる時期をひたすら待ち続けることになってしまいました。2022年秋頃に新規感染者数がようやく減少の兆候と感じられる様になったタイミングに幹事会を復活開催し、今後の感染状況の波の予測を今までの傾向から推測もしながら、何とか開催に漕ぎ着けたいとの思いが強くなって、感染状況の落ち着きが見込める時期として初夏の頃を選び今回の開催を決断しました。その後2023年１月からはコロナの動向を注視しながら毎月幹事会で集まって準備作業を進めました。
19期生同期会は、還暦を迎える歳が近くなった2007年以降は毎年の開催を続けてきており、大阪から離れてしまって生活をしている人にとっても、故郷でのこの同期会に集まって懐かしい仲間達との再会は楽しみになっていました。新型コロナ流行の影響をまともに受けたことで前回2019年の開催後はそれまで長年連続していた毎年開催が途切れてしまいました。今回はかなり間が空いてしまった４年振りの開催になりましたので参加者が減ってしまうのではないかとヒヤヒヤでしたが、その様な幹事の心配を吹き飛ばしてしまう出席返事が次々と届き、従来の開催時とほぼ変わらない人数となったことはたいへん喜ばしいことになりました。ただ高齢者の宿命で、寄る年波には勝てず開催日近くになってから体調不十分による急遽の欠席者が続出して7名にもなり、最終的には参加者62人となりました。
開会予定時刻よりも随分と早くから会場に集まった待ちきれない雰囲気の人もいましたが、ほぼ定刻にスタート。物故者が出ることは世の常で残念ながら避けられないことですが、前回開催以降に確認された物故者名（9人）を紹介してその死を悼み、それぞれが故人の面影を浮かばせながら全員の黙祷で哀悼の意を表しました。声を出して唄うことにはまだまだ戸惑いも感じるなかでしたが、若干気にしながらもやはりこれは欠かせないこととして、全員で校歌斉唱をして気持ちを高めました。本日の懇親会がお開きの時には、参加者が思い出の写真を持ち帰ることが出来る様にとの段取りで先に記念撮影をしました。乾杯を挟んで引き続き同窓会事務局から借りた岸高創立120周年記念ビデオを上映し、母校岸和田高校の歴史伝統とその後の発展を確認して自らがその出身者であることを改めて喜びとしました。懇親会のテーブル配置は、従来には多かった卒業時のクラス別を見直して前回に初めて採用された入学時１年のクラス別での着席にしたことで、更に異なった想い出を引き出して再会交流の話題を増やしました。久々に顔を合わせる仲間同士の歓談タイムを長めに確保する配慮もしたプログラムでありながらも、久しぶりのマスクを外しての歓談は大いに弾んで時間は瞬く間に経ってしまいました。余興タイムには、皆で揃って入り込める場作りとして新鮮味には若干欠けるものの馴染み深いビンゴゲームで楽しみました。運良く早くビンゴ達成の人には、元気で呆け防止をめざす日常生活に役立つことを期待して選んだ健康関連分野のグッズが贈呈されました。ほぼ恒例のプログラムとして、今回が初めての参加となる３名と遠方からの参加者には近況報告などのスピーチをお願いしましたが、病に苦しみながらも旧友との交流を励みに頑張っていく決意を披露して頂いたり、大病を克服して再起出来た話、今や高齢者となって日常を大切に過ごしていく姿などの話に引き寄せられて聞き入りました。
また、現在は岸和田から離れた関東圏に在住の同期仲間有志が東京都内で集まっている懇親会の様子などを世話人から報告して頂きました。卒業して56年が経過し、本年には後期高齢者に到達する我々仲間が、岸高在学当時の面影を浮かばせ、そんなに年月が経ってしまったこととは信じがたくとても懐かしい話を思い起こしながら、更にはお互いの近況についても触れながら楽しく過ごしたこの日の懇親会は大いに盛り上がって、あっという間に時間が過ぎ去りお開きとなってしまいました。近年は毎回、当番幹事を選んで引継ぐ持ち回り制で懇親会開催を運営していますので、次回の幹事メンバーを紹介して、また来年の開催を期待し再会を誓い合いました。もちろん大半の参加者は同じ会場での二次会に時間の許す限り参加して、話し足りない、歌い足りない、飲み足りない、などそれぞれの思いを果たす場として大いに盛り上がり続けて十分に時を過ごしてから会場を後にしました。
