第19回万葉文化講座 活動報告
講 師:樋口百合子さん/高20回/奈良女子大学古代学センター研究員/博士 文学
開催日:2025年11月8日(土)
参加人数:総勢20名
昨年は聖武天皇が724年に平城京から紀伊国和歌浦 玉津島神社に行幸して1300年にあたりました。
そこで計画されたこの和歌浦での講座でしたがあいにくの荒天のため中止しました。
本年度は好天気に恵まれて講師先生、参加者ともども満足気に終了することができました。
南海和歌山市駅に集合、路線バスで万葉の里 和歌浦の玉津島神社前で下車です。
本殿に簡単にお参りを済ませて境内の西側に廻り2つの大きな歌碑の前で講義が始まります。
まず最初に続日本紀に記された1301年前の聖武天皇の紀伊国行幸の詳細を解説です。余談に和泉国所石(高石市取石?)にも立ち寄られたとのこと。
右の歌碑は山部赤人が読んだ長歌、左の歌碑はその長歌に対する反歌2つ 歌碑の書は犬養孝先生です
反歌の2つ目が


若の浦 潮満ち来れば 潟を無み
葦辺をさして 田鶴鳴き渡る
教科書でも習った分かり易く懐かしい短歌です
その後 玉津島神社の背後にある奠供山(てんぐやま)標高35mに登ります。景色は抜群です。


和歌浦の町全体が見渡せます。ここでも講義です。
奠供山から下りて来て正面鳥居 横の鏡山 標高19m登ります。登り口にある歌碑前で一講義です
玉津島
見れども飽かず
いかにして
包みもち行かむ
見ぬ人のため

鏡山を下りて来て更に表のバス通りに出て妹背山 標高14m(この山は今も島になっている)に登ろうとしますが橋が工事中で立ち入り禁止でした。妹背山はあきらめて鏡山の背後の塩釜神社に向かい、途中に歌碑あって講義です。


続いて 安産祈願の神社鹽竈(しおがま)神社です。樋口講師が竈はどこかにあるのでは?とのことで探しますと暗い中ご本尊が入っているらしき小さな祠の前に竈と思われる形で玉石で敷かれています。
その後 皆で片男波公園まで歩いて公園内のテーブル・ベンチで持参の昼食タイムです。食後分かれて公園内を散策して歌碑鑑賞とか万葉館内を見学したりしてゆったりとした時間を過ごした後、元の玉津島神社前からバスで南海和歌山市駅に戻り解散しました。
参加者感想では天気も景色も良く晴れ晴れした気持ちで過ごせ身近な紀伊国、和泉国が万葉の時代に登場して楽しく過ごせたとのことです。
過去の実施報告
※開催回の表記ついて
2021年までの開催回に誤りがありました。(2022年度)が第17回になります。お詫びし,訂正いたします。
| 第19回 2025年度 |
開催日:11月8日(土) 開催内容:和歌浦の万葉歌碑を訪ねて |
|---|---|
| 第19回 2024年度 |
開催日:11月2日(土) 大雨のために中止になりました。 |
| 第19回 2023年度 |
開催日:11月4日(土) 開催内容:万葉の里を訪ねて |
| 第17回 2022年度 |
開催日:11月5日(土) 開催内容:『楽しい万葉集 奈良朝貴族の知性と教養』と題して、主に山上憶良の歌を中心にお話がなされました。 |
| 第16回 2021年度 |
開催日:11月6日(土) 開催内容:『雅びな和歌の世界へようこそ -冷泉家の披講-』万葉人または当時の日本人を取り巻く環境、特に四季を深く考えさせられる内容で難しく感じられました。 |
| 第15回 2020年度 |
開催日:11月9日(土) 開催内容:「万葉の恋 びっくりどっきり・万葉の男と女」良時代の古い時に現代と変わらず男女間の想いのさまを人々が歌にして読んでいたことを学びました。 |
| 第14回 2019年度 |
開催日:11月9日(土) 開催内容:「令和のふるさとを訪ねませんか」と題して、令和にゆかりが深い建物(蘭亭)がある「北山緑化植物園」を訪ねました。 |
| 第13回 2018年度 |
開催日:2018年11月4日(土) 開催内容:「万葉と万葉集」と題して、晩秋の吉野をめぐりました。 |
| 第12回 2017年度 |
開催日:2017年11月5日(土) 開催内容:天平の一時期、首都となった恭仁京跡(木津川市)を訪ねました。 |
